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映画 ザ・ファイター [映画]

映画の日にすぐに観られる映画
というだけの理由で鑑賞決定

実話を元にしたボクシングと兄弟の
なんかいい話っぽい映画?
くらいの認識

ザ・ファイター

映画の日だというのに
びっくりするくらいスカスカ

確かに人気俳優揃い踏みでもないし
今更ロッキーみたいな話されても
という気分もわからないでもない

けど待て
例えば感動的な話にありがちな
なんか善人揃い踏みみたいな嫌味が
まるでないこの話は
愛憎入り交じる人間関係を
それでも好意的に受け入れたいと願う人にとって
希望となるタイプのいい話ですよ!

これはいい映画!

というわけで
ボクシングが極端に嫌いじゃなければ
全ての人にお勧めです

別にたいしたもんとは思わなかった
という人はいても
嫌いになる人はいないんじゃないかと思います

この全体的にダメな雰囲気あふれる町並みの中で
ダメさあふれるオーラ全開の一家が
それでも心の底では相手のことを気遣ってるし
理解もしているという描写の数々に
萌え死ぬ勢いでした

さて
とりあえず気に入った部分をだらだら書く
ネタバレ気にしない詳細感想は以下

20110401205234.jpg


とにかく兄と弟の関係がまずかわいい

兄は誰もが知る名ボクサーと対戦し
ダウンを奪ったことがある元ボクサー
ということで地元じゃヒーロー

その弟は現役ボクサーで兄をトレーナー
母をマネージャーとして戦っているも
ここのところ負け続け


兄にはテレビの取材でカメラが密着していて
弟と兄は町に繰り出してキャッキャッいいながら
町の人たちに愛想を振りまくという
最初のカットで
奔放な兄を慕う実直な弟という構図にほほえましさ爆発

彼らは9人兄弟ですがほかの兄弟は全て女性
全員でバーにくりだしてる場面でも
中心でおおはしゃぎの兄と隅っこでにこにこしてる弟とか
なんの屈託もありません

父親にけしかけられて気になるバーの女の子に声をかけて
デートの約束を取り付けるとか
とにかくいちいち行動がかわいい弟

ところが
いざ弟が試合に臨もうとすると対戦相手の変更により
階級違いの敵と戦う羽目に

兄のゴーサインで戦うも無惨な敗北
ここでまず亀裂が入ります

というか
この映画の間に弟と兄と母の間には
しょっちゅう亀裂が入るし
すぐに喧嘩になるし
そこにバーの彼女が弟の彼女として参戦することで
いろいろ対立の構図がつくられますが
その全ての対立において
どこか一カ所だけは繋がっていたり
喧嘩のやりとりの中に
互いを理解している部分が顔を出したりで
決して
終わった!
という感じがありません

全てがあくまでも単なる喧嘩
じゃれあいに見えます
しかも本人は本気のつもりのやつ
これがかわいいと思えないなんてかわいそう!

具体的に言うと
飛行機に間に合わないと言うことで
父母と弟が兄を迎えにいく場面

ラリっている兄は母が迎えに来たと知って
裏に回って二階から下のゴミ捨て場へダイブしますが
そこにはすでに弟がいる場面
しかもそこに父が登場して殴りかかって返り討ちにあう
というドタバタが繰り広げられるわけですが
これだけの描写で
弟が兄の行動パターンを把握している点や
父親が元ボクサーに殴りかかるのは父としての自覚故とか
この一家のつながりがバンバン伝わるわけです

無茶な試合をさせられた後にやさしくされたバーの女と
練習に専念するために声をかけてくれた人に
お世話になろうと思うという弟の話を
家族が一同に介して相談する場面でも
弟が彼女にべったりながら家族を大事に思っている点を
女兄弟の呼び方についての注意で教える一言で伝えるとか


その後兄貴は無茶をして逮捕されるし
弟は彼女に振られてしまうわけですが

これは兄が弟を手放さないために
金をなんとかしようとしてした方法がばっちり犯罪だった
という愛情の間違った炸裂だし
弟が止める彼女をぶっちぎって
兄を助けに行ってしまったからで
結局互いのために行動して互いにひどいことになってる
というね

秀逸なのはその後の二人が裁判所で出会ったときに
逮捕の瞬間は弟を守るために声を上げていた兄が
あれは正当防衛だよな?とか甘えて見せて
弟がてめぇのせいで警官に拳くだかれてこのざまだよ
と怒鳴り散らすと結局噛みつきあっちゃうという
互いの為の行動がまったくかみ合わないという点です

ここで兄がいい台詞はいて弟が感動する
とかそういう流れじゃなくて本当に良かった

家族思いだからと言って金よりも大事だ
とか言わない程度の下世話さが信頼できます

結局兄は刑務所送り
弟は彼女にも愛想つかれるし
拳砕かれてボクシングもイヤになるしで
怠惰な生活をおくるわけですが

そんな時にオープニングで撮影していた番組が
放送されます

薬物によって転落したかつてのヒーロー
という薬物ドキュメントでした

本人や家族はもちろん
町全体がどんよりするこれにより
分かれていた彼女は戻ってくるし
彼は再びボクシングに立ち戻るわけです

ここで彼が立ち上がるのは
兄の名誉を取り戻すためというのは明白です
誰にも何もいわずにジムに向かう弟の姿の
かっこいいこと
頼もしいこと

牢屋の兄のトレーナーができないのはもちろん
母親のマネージングも切って
弟は新チームで再起をはかるわけですが
この時に新チームに父親がちゃんといるわけで
家族の絆がきれていないのがまた心憎い

というかこの父親は単なるスケベ親父に見えるけど
ポイントポイントで体を張って息子のために行動してて
これがまたかっこいい

弟を取り戻すために家の女たちが勢ぞろいで
彼女の家に乗り込んだのを追いかけてきた父親が
あまりの修羅場に立ち去る場面もありましたけど
あれは大人数で彼女を痛めつけていたら
とかけつけたら以外と彼女の暴力センスがスゴくて
不要だから見つかってややこしくなる前に帰っただけです
とパパフォロー

さて
三連勝して調子に乗った弟に無敗の若手との対戦が浮上
ここで弟は初めて兄に面会に行きます

この弟の心を兄が見透かしていて
面会は喧嘩別れだったにもかかわらず
この兄のアドバイスによって難敵に勝利する場面は
そのボクシングの試合自体のすばらしい結末とあわせて
自分は関われなかったのにテレビが見られない兄に
電話で実況する母親と
電話での説明だけで弟が自分の作戦をおこなっている
ということを見抜いた兄の興奮も伝わって
この家族の純粋な信頼関係というか
いろいろあっても試合となると応援するに決まってる!
という当たり前だけど力強い描写が清々しいです

試合直後にぽろっと兄のおかげで勝てたと言っちゃう
正直すぎる弟もやっぱりかわいいままです

意外すぎる勝利の結果
世界戦の切符を手に入れた弟

全ては順調に流れているようにみえましたが
物語は兄の出所により兄弟の亀裂が確定しそうになる
展開へ
ただ
弟が正直すぎて兄に戻ってきて欲しい
と言っちゃうから今度は新チームとの間に亀裂
彼女とトレーナーのおっさんが帰ってしまいます

弟は単純に自分の周りにいる大切な人たちが
本当に大切だから一緒に頑張りたいのに
その人たちが張り合うせいで困惑しきって爆発し
母はその言葉をまっすぐうけとめます


兄はすでにそれを察して弟の彼女に見事な説得をします
この説得の前に自らの悪習を振り切る姿もかっこよかった

この場面
兄を必要と言った弟に見切りをつけた彼女の元に
説得に訪れた兄は
自分の事をぼろくそにけなす彼女に
おまえだって大学中退でバー勤めのくずじゃねぇか
的な反論
それを言っちゃあ・・・なんていうのは薄っぺらな善人の
弱々しい正論で
彼女は一瞬反論しかけるも自らのダメな部分を全て肯定
とかこれまたかっこいい
彼女はダメな自分はダメな彼氏と生まれ変わるために
頑張ってきたんだと言い放つと
兄が軽やかに
俺もそうだ


そこで兄の表情を見て
彼の腕についているのがケーキだと知った彼女が
手打ちに納得するその男前度に拍手
そしてこの場面に遅れてきた弟に兄が
彼女に聞いてみろ!戻ってくるぞ
と言うと弟が
わかってるからトレーナーのおっさんのとこも頼むよ
という淡々とした台詞がまた熱い

喧嘩別れした彼女の元に
あんなデタラメな兄がいるのをみて
兄がなんかしたんじゃないかと疑って
弟が逆上とかするんじゃないかと思っていたら
この信頼を押し出す会話とか胸が熱くなるね
絆描写はこうあって欲しいもんです

一気に弟の世界戦のために団結する人々
もちろん定番の熱い展開ですが
正直ここはあっさりめ
すでに団結しちゃったし

でも決して減速するわけじゃありません

弟よりも目立つ会見とかの兄のブレなさは愛おしいレベル
この試合シーンで特によかったのは
ボコボコにされた後半戦
ゴングでコーナーに向かった弟にトレーナーの兄が
椅子を用意させずに立ったまま迎え入れると
リングサイドで見ていた彼女が
座らせないと!と声を張り上げるわけです

ここで解説が足を回復させるためにまだ座らせません
と言っているのを聞かせて
次にリングサイドが映ると
弟の母が彼女に
懸命になだめるように話しかけている描写が入るわけです
ボクシングを知っている
と言っていた母親が
なぜ座らせないのかを説明している場面ですよ
これはボクシングに詳しいと
母が言い続けてた言葉を証明するとともに
弟の応援のために対立が解消されている場面でもあって
それはつまり
自分の周りの大切な人たちが仲良くあって欲しい
という弟の願いが叶っている場面でもあるわけです

弟は自分でそれをつかみとったわけで
この時点ですでにこっちはガッツポーズですよ

やったな弟!

そこでさらに大逆転勝利で
大爆発です

弟の武器は兄への信頼

こうしてこの映画は
幸せな家族の物語として完結します

最後にスタッフロール中に
映画のモデルになった本物の二人のインタビュー映像が
流れますが
映画の中のキャラクターそのままのはしゃぎっぷりの兄と
ニコニコ見守る弟の姿に多幸感で満ち溢れるので
ドラッグとかやらずにこの映画を観るといいと思います

細かいいろいろな家族のやりとりで
文句を言ったり喧嘩したりしながらも仲がいい
単純に美しくはない家族の風景を見せて
なんか無駄に泣かせようとせずに
一緒にガッツポーズを求められているみたいな
心地よさが新鮮でした

登場人物たちが決していい面ばかりではなくて
というかむしろ心が狭かったり小ずるかったりするけど
その隙故に愛せる感じがたまりません

油断して観たせいかもしれないけれど
抜群に良かったです

面白かった

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