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映画 告白 [映画]

ベストセラーの映画化
監督はパコの人
原作は未読だけど
パコも別に好きではないけど
少年法ものは大好物なので鑑賞決定

観る前に知ってるあらすじは
女教師が一人娘を殺した生徒に
復讐するとかそういう話?

告白

なぜか2つのスクリーンで上映
入りは寂しげ
もう一方がどうかはしらないけれど
大ヒットって感じじゃありません

でも面白かったです
別に笑う場面はありませんが
引き込まれました

嫌がらせ描写については
先日観たヒーローショーより好みの方向
リアリティなんて知るか
と言わんばかりの
不自然な演技
不自然な台詞
過剰な演出

善人や弱者は死ぬか
背景として生きるか
みたいなひどい世界を描くのに
現実描写は不要という

じゃあ
ありもしない問題をでっちあげて騒ぐタイプか
というと
世の中にある雰囲気をそのまま物語化すると
こういうことですよね?
という意味ではリアル

要は
恐ろしい子供による犯罪と
それをただ怖がっている大人と
実は楽しんでいる第三者と
きっちり大人として対抗する松たか子と
肥大した自我を押しつけあう社会
みたいな要素をさらりと放り込んで
嫌な物語として転がす感じです

ちっとも「要は」じゃないな

もちろん嫌がらせ映画好きにはお勧め
韓国映画とは違う
あっけらかんとした邪悪と
アメリカ復讐映画とは違う
ぶっ殺さない復讐が
日本の嫌がらせ映画娯楽として
(たぶん超個人的に)成立しています

原作ファンと監督ファンには良くわかりません
原作は購入済みなので読みます
(※6/6 読みました/原作ファンにもお勧め/感想はこちら
監督作品はパコしか観てないので
比較のしようがありません
とりあえず泣くのは難しいんじゃないかな
間違って松たか子に感情移入できちゃう人なら
あるいは泣けるかも
そんな人いるのか?

良識ある大人が観たら
普通に怒るんじゃないかと思うし
怒る大人が多いのなら
そんな日本が大好きです

いつもご迷惑をおかけしています
これからもよろしく

とか
わけがわからない感謝の念を抱きつつ
もう少し具体的に書くネタバレ含みの感想は以下

P1000117.jpg


のっけからクライマックス
詳しい説明もなく
女教師松たか子による
長い長い
まともとはいえない独白シーンからスタートです

この時の生徒たちの反応の統一感のなさと
その全てを完全無視する教師の態度とが
絶妙な違和感満載の空気で
じわじわと嫌な気分に

ためにためて行われる衝撃の告白すらも
ネタっぽく消費してしまう生徒の姿は
ネットでなんでもネタ化していく
現代に生きる人間としては
むしろまっとうな問題への反応だと思うのだけど
もっとまっすぐ社会に向き合っている人には
不気味なのだろうとも思わないでもなく

とにかく事件の説明と犯人の告発が
この松たか子による独白だけで
ほぼ全て完了してしまいます

ここで彼女が真相です
と言いきる事件のいきさつは
犯人たちも認めるところであり
本当に真相です

まずこれでびっくり

気づけば真相がどこにあるかわからない
というような面倒な話ばかりを
面白いとして
単純な真相を「まんまかよ」とか軽視しがちな
鑑賞態度をとってきがちでしたが
行われたことを変えずに
風景を変えることの方が
無駄に悩まされることがない分
わかりやすくていいです

ということで
ここから先は復讐者不在のまま時間が進みます

たいして変わらないクラスの風景
もちろん当事者たちの立場には変化あり

ここから先はめまぐるしく語り手が変わり
不在の復讐者が撒いた毒の影響が
あちこちで不穏な花を開いていく様が
じわじわと描写されていきます

他人のスペシャルな出来事については
ネタ化して笑ったり別の娯楽の餌にするのに
自我だけは認めてもらおうというエゴに
若い人たちがとらわれまくって
何者かになろうともがく姿は
実は若い人に限らず
現代人の普通の姿というか
大人であっても悩む人の多くは
結局はそういう部分が満たされないから
だったりするわけです

あれ?何の話だ?

ともかく
この映画ではあくまでも中心にいるのは子供たちなので
撒かれた毒に反応した子供たちが
どれだけ恐るべき子供として行動したところで
しょせんは子供
という身も蓋もない真実が描写されていて
それに振り回されるしょうもない大人という
ある意味定番的な展開は
大人が子供をコントロールできないでいる
現代社会を告発しているように見えなくもないです


ある意味子供っぽいというか思春期っぽい正義感をもつ
観察者役の生徒が
鬼の松たか子と接触する事で明らかになる
終盤の展開において語られるのは
大人が本気で子供を追い詰めると
ものすごく大人げなくて怖い
というとんでもない話で
これがこの物語の抜群の面白さ
というか黒い爽快さの源になっていて
松たか子の繰り返す「許しません」が
ほとんどギャグのレベルの
容赦ない怖さを含んで響くので
これ上映して大丈夫なのか?
とかよけいな心配をするばかりです

優しい人が多い日本人にこの映画は
どう評価されるのか興味深いです

原作はヒットしてて高評価ってことは
意外とこんな風に容赦なく
舐めた子供を痛めつけたい大人が多いってことですかね

そこは原作を読んでから考えたいと思います

さて
クライマックスの体育館場面なんかは
いわゆるリアリティを全放棄していて
キャーとかワーとか言って見守るだけの生徒たち
とか
ちょっと携帯を奪おうとしてから存在が消える教師
とか
電話で話し続けながら結構な距離を移動し続ける松たか子
とか
つながりや状況は不自然極まりありませんが
あざとすぎる派手な絶望爆破演出とか
ほとんど怪人レベルのキャラとなった
松たか子のやることだからとか
全力で不思議空間に引きずり込まれているので
なんか割とそれはそれでありなんじゃないかと

そもそも子供の嘘に対抗する女教師が
大人の嘘を駆使していることは明らかで
最後の爆破はしていないという解釈が自然なんでしょうが
でもあの松たか子の怪演っぷりをみると
むしろ容赦なく爆破させていて欲しいとまで思います

ひどい
反社会的だ

最後の一言において
最後まで観客の同情を拒否する怪人女教師に
ほっとさせてもらいました

こうでなくちゃいけません

ただ
最後のスタッフロール後に
登場人物の行動を肯定する意図はないとか
そういう言い訳をいれなきゃいけないってのが
なんか残念な所で

大人は調子に乗っている子供に
全力で罠を仕掛けて追い詰めたりしてはいけません

って
まぁそりゃそうですよ

相手は子供ですから

わかってます
ええ
わかってますとも

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映画「告白」(ネタバレ注意)(MAGI☆の日記 2010-06-07 14:30)

映画「告白」を見てきました。同じシーンを違う視点で繰り返すことによってどうして犯罪が起こったのか、なぜ少年は殺人を犯したのかなどの動機が明らかになっていったので個人的に...

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