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映画 ヒーローショー [映画]

映画ファンになって三年目くらいとか
キャリアがないので
実は井筒作品を劇場で観るのは初めて

他の映画に文句を言っている姿は見たことあるし
いくつかの傑作と言われる作品があるのも知ってます
ナイナイのオールナイトでのプロモーションで
ちょっと期待値上昇しました

ヒーローショー

平日の映画の日とはいえ
前の土曜日封切りの有名監督作品でも
こんなもんなんだ?
的なまばらな客席は
映画館が
おじいちゃんが途中でぷらぷら入ってくる
有楽町だから?

って調べたら先週公開映画の中で
トップ10にも入らなかったんだ?
そうか

内容的には青春暴力ものというか
わかりやすい暴力の連鎖と
その顛末

大声出して威嚇しあって
揉め事の解決手段として考え無しに暴力使って
結局ろくなめにあわない話で
なかなかに怖い仕上がりになっています

警告という感じではなくて
登場する若者の多くに
かなりの閉塞感が漂っていて
そういう現在の環境を憂いているんだろうな
とは思いましたが
そういう無軌道な若者たちが
時折井筒さんっぽい政治的発言をするのが
ちょっとなんだかな
監督のこと知らなかったらスルーできるレベルだけれども
それだけに問題かも?

とかそういう細かい所を気にしなければ
嫌がらせ系邦画として楽しめる作品でした
「パリより愛をこめて」と違って
ちっとも気持ちよくない暴力いっぱいでお送りしています

というわけで嫌がらせ映画といえば
韓国にやられっぱなしだな
という点に異論がある人にはお勧め

っていうかパッチギ!の監督だったか
やっぱり嫌がらせ映画に韓国要素は重要なのか?
って問題になりそうな呆れた妄言は慎むべき
いや人間の業を捉えるのがうまいって意味ですよ
多分

ジャルジャルのファンにもお勧めしていいと思います
見応えありました
うまいかどうかはともかく
両者とも
ちゃんと魅力的なキャラクターでした

でも
個人的に一番良かったのはこの二人じゃなくて
勝浦の後輩キャラの人でした

以下はネタバレありの感想
上記の感想の詳細を語る感じになるかと

P1000114.jpg


女をとったとらないで揉める展開ですが
とった側の挑発の嫌らしさが本当にイヤらしく
そもそも事件の発端のこいつらが不愉快

その揉め事を暴力で解消しようとして
無関係だった強力な暴力キャラが追加されるのですが
この選択がもう不可解だけど
舐められたら終わりという価値観の中では必然なんでしょう

ろくなことにならないのは必至な展開

賢いつもりの悪党気取りや
腕力自慢な人たちのぺらぺらな友情や
暴力を背景にした無敵人生観の提示とか
ろくでもない人たちが総出で
悲劇に向けて猛然と進行していきます

ただ
度を越えた暴力を行使しているのに
実行シーンでいよいよ生死が絡んだ途端に
呆然とするんだな
この人たち

殺さなければどれだけ痛めつけても大丈夫
ってこと?
ちょっとこの若者の暴力世界のことは良くわかりません
怖いなあ

ここまでで一番面白かったのは
勝浦のジャルジャルの片方の後輩で
彼は本当に怖い若者として見事なキャラで
登場時は実にチャラチャラしてて
いい人っぽいかわいげも見せつつ
暴力場面や事件発生後の台詞や表情とかで
一人だけぶっちぎりの怪物感性を見せていて
最高でした

多分製作者は気味の悪い存在として描いているんでしょうが
その異常性とか気持ち悪さとか怖さが逆に魅力的というか
本当にやな感じ

後は事件後の変わってしまった世界で
それぞれが抱えた問題をどう処理するか
という描写が展開されるわけですが
映画的にはここからが一番の見所かと

ジャルジャルの二人が一緒に行動するわけですが
消費者金融での現実逃避からの帰還と
帰還後のパニックとかかなりの見応えでした
面白い

怪物の彼はもちろん陽気にはしゃいで
事故を起こして他の人たちを絶望に叩き込むとか
いいポジションです
彼が乗る車から流れるBGMとして
右翼ラップみたいなの流れてて笑っちゃう
一番の化け物キャラにそれを被せますか
そこの意図を探っちゃダメですか

最終的に暴力キャラたちは連鎖を続け
巻き込まれた主人公は何の解決もないまま
逃げ去った先で束の間の平和を手に入れるわけで
希望というにはあまりにあやふやなままです
最終的にかかるのがピンクレディーのSOSというのは
八方ふさがりの社会で何の希望も持てないまま
刹那的な幸せや楽しみにふける若者の危機を
勝手に代弁したとかそういうことですかね

良くわかっていませんが
多分大きなお世話なんじゃないかと


所々に差し込まれる登場人物たちによる
政治的な発言とかですが
市長候補の息子がアメリカについて
なんか語るのは市長とはいえ政治家の息子なので
ギリギリ理解できるけど
たい焼き屋の息子が急に自衛隊がどうこう言うのとか
なんだかな
「君と歩こう」の高校生?が
急に政治を語るのは笑えたけど
これはちょっとなぁ
好みの問題?
じゃあ客観的に見て明らかに理解不能な若者が
右翼ラップを流してんのは?
ってしつこいよ
別に政治的な意図はない
といわれればスルーしてもいいですし
スルー推奨です

とか気になる部分はあるものの
結構長い映画であるにもかかわらず
どこで終わるかわからない感じは良かったです

劇場で映画観てて
まだ続くの?的な印象は+ポイントです
いきなり終わっちゃうのも+ポイントです

まぁつまりは
ただひたすら驚かせてほしいだけです

言うだけあってそこらのテレビ屋映画よりは
ずっと映画として楽しませてもらいましたが
客が入ってないってことは
ジャルジャルの人気がそうでもないってことですか
お笑いブームも下火だったりするんでしょうか
そりゃもう大きなお世話だ

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