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映画 しんぼる [映画]

芸能人の監督シリーズです

芸人・松本人志さんは好きです
本やら文章はそれほど好きでもないです
大日本人はDVDで観ました
感想はこちら

ということで実は楽しみにしていました

しんぼる

レイトショーで客が8割埋まります
ほとんどがデートムービーの客です
その選択はどうなの?
揃って松本さんファンって事?
大きなお世話ですか
そうですね

感想ですが
まぁ見事に雰囲気映画でした
でも
雰囲気で感動映画っぽいとか
雰囲気で社会派映画っぽいとか
そういうジャンルではなく
壮大な方に持っていこうとしているので
それほど嫌悪できません
むしろ好感が持てます

ただ面白くないという欠点が
大日本人とほぼ同じようにありまして

ええ感性が鈍いもので
ちっとも笑えないし
感銘も感動も感心もないです

劇場では笑っている人もいました
一組か二組くらい?
最先端の感性の人達なのだと思います

だから松本さんのセンスに
全幅の信頼を置いている人にお勧めです

笑いの場面で笑えれば
賞賛できると思うのだけど

詳細は以下
ネタバレ込みになるので注意

2009-09-12_20-10.jpg


予告編やCMで流れる白い部屋の松本さんは
最初は出てこなくて驚きます

メキシコパートというルチャ父さんの物語が
平行して語られます

序盤でカメラが揺れてたのでイラっとしましたが
そこだけだったので安心です
家庭を撮る時は画像を揺らすのが
映画の定番なの?

家族の父親はルチャのベビーフェイス
今日の相手は
いきのいいヒールの若者で
ちょっとナーバス
という展開です

この展開自体はわくわくしました
これが松本さんとどうつながるのか?

同時に白い部屋で目覚める
派手パジャマの男パート

しんぼるを押し込むと起きる異変
このパートには「修行」というタイトルがつきます

とにかくこのパートの男の動きが
コントライブの動作そのもの
お笑いを観に来てるのならもう少し笑えたのか?
映像なしの舞台のみだったら笑えたかも

大量のしんぼるが壁に現れ
一つ押すとそれに対応した動作が起こる
というルールが見えているのに
男が頭を使いません
やたらと感情的に吠えます

じゃあそういう人なんだと思って観ていると
論理的に脱出手順を考えたりもします
というか見ればわかるそのひらめきを
わざわざコミック形式で見せるとか
この演出たいして面白くないと思うけどどうか
劇場で笑っていた人もそこは戸惑ってましたよ

全体的にこのパートが
コントすぎるせいで
この男が脱出するためや
状況を理解するための努力を
真剣にやってんのかどうかもわからず
そのせいで宙ぶらりの状況の男の気持ちを
どう見ていいかも宙ぶらりという
ぐらぐらの状況でつかれるばかりです


中盤から急にヒントが順番に出てきて
あれよあれよと進展します
ここもちっとも気持ちよくありません
時々はさまれるテレビコント的なギャグは
劇場では受けていたので
面白いのかもしれませんが
緊張が削がれるのでいらないんじゃないかと

なんだかんだで抜けた先は暗い部屋
白い部屋ではかわいらしかった子供の天使は
青年天使になり「実践」というタイトルがつきます

しんぼるの扱いについて「修行」を終えて
「実践」に入るということですね

そこでようやくメキシコパートとシンクロしますが
ここの大日本人的なオチというか場面は
フリが長かった分
比較的面白かったのですが
ここで終わっちゃうならともかく続いちゃうせいで
せっかく生まれかけた面白さが消え去る感じです

だってメキシコパートはここで終わりだから

その後の派手な展開は
結局「修行」で得た知識を「実践」した
ということなのでしょうが
男に自覚が無さ過ぎなので
「修行」と「実践」がつながりません
流れが切れる感じでしらけます

一つしんぼるを押し込む度に世界のどこかで
なにかが起こるという「実践」
上空を飛ぶ天使を眺め
猛然と壁のしんぼるをつかみながら上っていく男
つかまれるたびに世界では何かが起こる
髪は長くなり髭はのび
鮮やかだったパジャマは色を失い
やがて壁から離れて神々しく光りながら
世界で起こる様々な奇跡からまぬけな一瞬までを
すべてしんぼるで起こす描写

とかまぁ神になってるわけですかね
でも壁に生えているしんぼるを
気でなぎ払っているようにしか見えないので
神聖な感じも厳かな感じも苦悩も何もなく
言ってしまえばただただ無意味な描写に見えます
画面は派手だけど眠くなるばかり

最後たどり着いた先
壁に浮かび上がるのは世界地図
うん
神だからね
目の前に巨大なしんぼる
「未来」と題されるスイッチ

まさにそれっぽい雰囲気
神が修行によって生み出された人間で
奇跡の一瞬は
神の気まぐれな
ボタン押し程度のきっかけで起きる
とか
それだけ聞くと
ちょっと面白そうな世界観なのだけど
そこに説得力を持たせる方法が
コントってのは無理なんじゃないか
物語で持っていって欲しいのです

というかせめて主演は役者か
なんだったら素人にさせてはどうでしょう
コント芸人がやったらまんまコントなんだし
そうすると笑いのハードルはあがるし
そもそもなんかいろいろ違っちゃうし

映画にコントを持ち込むという
ちゃんとした映画ファンが否定するであろう
その意欲なのかスタイル自体は
決して嫌いじゃないどころか好きなのだけど
結果が面白くないと
立ち位置だけで支持とか無理なんで困ります

結果的に大日本人と同じくらいの評価
というか
何を評価していいかわからない
だって楽しんでないから
でもダメだと切り捨てるのはなんか違う気がします
困った

2時間のコントを
きっちり作ってる感覚なのかもしれない
それが面白くないから
他の理由を探そうとしているだけかもしれない

きっと感性の差なんだろうな
よくわからないけど
そういうことでいいや

次は絶対笑わせるという映画か
本人の映画鑑賞歴が伊達じゃないというくらいの
評論家としての松本さん自身がお勧めできるくらいの
ビシッとした映画を作って欲しいというか

これだけ書いといてなんですが
まだ期待してます

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