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映画 サマーウォーズ [映画]

がっつり映画デイ第3弾

先週のラジオでの宇多丸さんの過剰な絶賛
監督の前作「時をかける少女」が
そこそこ面白かったこと
あたりの事情で是非観にいきたいと
結構前のめりに観に行くことを決めました

親戚がこぞって世界を救う物語?

最近の傾向としてボンクラ家族ものは
かなりの好物であることが判明しているので
楽しみです

あとネットの世界を映画がどう扱うか?も
映画を観に行く動機としてかなり上位なので
デジタル世界からの脅威だかなんだかいう
この映画を観に行かない理由がない

サマーウォーズ

豊洲ではなぜだか
最小クラスのスクリーンで上映
おかげで夜中までの全席完売だそうです


面白かったです

テンポが異様にいいし
ぐっとくるシーンはあるし
展開に驚きもあるしで
楽しんで観るという点に関しては
文句なしです

予告編ではどうかと思った
神木君や桜庭さんの声も
通してみたらあんまり気になりませんでした
谷村さんがちょっと男の子にしては
女の子の声が出すぎな気がしますが
だからどうということもなく

家族ものというと
家族を構成する一人一人を掘り下げていく
というのが定番ですが
なにしろ親戚一同ものなので
掘り下げはありません

掘り下げて集団を描くのではなく
集団を集団として描いてるんで
これはこれでいいと思います

むしろ何かにつけ
その時おじさんおばさんが何をしてたか
とかをちょろちょろ細かく描くことで
逆に多様な人がいる世界を感じさせるとか
色々効果的だったと思います

油断してるとネタバレしそうなので
とりあえずのまとめですが
ネットから見える世界と
テレビから見える世界に
ズレを感じている人や
今の世の中が暗くて絶望的に見えて
なんか明るい展望が欲しい人にはお勧めです

世の中は絶望に満ち溢れてるし
そんな世界が大好きって人には
単なるおとぎ話にしか見えないかもしれません

あと花札を良く知らない人はもしかして
ちょっとつらいかも?

とりあえず勝手な論を
ネタバレまじりに騒ぎ立てるのは以降で

2009-08-01_19-47.jpg


もう一度言いますが
こっから先はネタバレありです

最初から気に入った場面について書くので
理解して上で読んでください

さて
世界の危機を知り
その原因が
大切な人にあることを知った上に
家族内での悲劇に涙するヒロインが
主人公につぶやく言葉
「とめて」

これを最初聞いたとき
なんだよ
と思ったわけです

綺麗な女の子が
特に適任であるかどうかもわからない主人公に
事態の収拾を訴えるというのは
美味しんぼにおける栗田さんアクションとして
忌み嫌っているからです

当然この「とめて」は暴走する脅威について
だと思っていたのですが
この映画のヒロインは「涙を」と言うのです

おおう

しかも止めるために要求する方法が
小指を握ること
とかだったりするのです

おおおおおう

主人公は小指を握り
さらに彼女が泣くので
やがて手を包み込むわけですが

この時彼は
脅威を止めることを誓うに違いありません
自分に何ができるかは不明なまま
心に強く誓っちゃうわけです

彼は当の脅威に利用された存在であり
脅威の生みの親を知る存在であり
対抗手段が近くにいる存在なのです
その決意に根拠は十分あるわけです

これは燃える

もう一つ気に入っている場面

これは超ベタで
クライマックスシーンなのですが

絶望的な状況に立たされた一族に
続々と援軍が現れる場面

たまらん
泣くかと思った

これはもうベタ中のベタ描写ですが
ずっと一族の物語として描いてきてからの
その場面だったので
ぐっときっぱなしです

守護神の余計なサービスが愉快だったので
泣かずに済みました

気持ちのいい人たちが
気持ちよく活躍する活劇で
絶賛といってもいいくらい楽しみました

一応気になった点にも触れておきます

まずは
ネットの現実とテレビの現実のズレについて

この二つの描写については
あまりに個人的な実感に近かったので
すいすい物語に入っていけたのですが
例えばネットを知らない人は
この世界の危機の裏で甲子園の地区大会が
普通に行われている世界を理解できるでしょうか

この現実が二つある感覚は
実に現代っぽい描写で
映画の中でも理解しているのは
ごく一部に見えます

小さいスクリーンで公開されているのは
これが全世代対応じゃない
という自覚のせいかも?とか
邪推をしてしまったり

あと
花札のこいこいが重要な要素になるのですが
こいこいの駆け引きとかの感覚って
それほど一般的ではない気がするのですが
どうでしょう?

それこそ父親と
がっつり真剣にやった経験があるせいで
クライマックスシーンの緊張感は
ビンビンに伝わってきたのですが
あれ知らない人にはどうなんでしょう

そこへいく前に
ヒロインが憧れの叔父さんと
主人公と婆さんとで
こいこいを行う描写がありますが
淡泊すぎるせいで一発勝負ができる遊びに
見えてしまう気がします

こいこいは自分の持ち点と相手の持ち点に
差が出るあたりから駆け引きが面白くなる遊びで
繰り返しすることで勝ち負けを決めるものです

だからこそ
クライマックスシーンで
そんなルールの性質上
圧倒的な不利な状況から立ち向かう
という点で
その状況での「こいこい」をする勇気とかが
むやみに熱い感じになるのだと思います

まあ
あんなもんが落ちてきて
あんなもんで済むの?ってのは
正確な所を知らないのでいいや

他にもネットの扱いがごくまっとうで
ネットで便利になったせいで起こる問題もあれば
解決できる問題もあるという感じに
両面性が確保されている点や
親戚内で色々問題を起こしてしまう事がありつつも
それを必要以上に責めない点と
責めてしまう点とか
一方的な見方にならないように
いろいろ細かくエピソードが重なってる点とか
言いたいことは色々あるけど
時間と文字数と気力が続かないので以上でしめます

花札のこいこいのおもしろさを知ってて
ネットに毎日つないで
なんでこのニュースはテレビではやらないんだろ
とか思う人には絶対的にお勧めです

それ以外の人が見たら
なんだか良くわからないかも?
って部分があるから満点じゃないかもだけど
個人的には大満足です

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